2017年 05月 06日
発見!昭和25年発行「復興能代」
昭和25年発行「復興能代」。
昭和24年2月20日の能代大火後の復興と市制施行10周年記念として
能代市が発行したもののようです。
大火は、午前0時30分頃発生し、珍しく雪が積もってなかったこと、
乾燥していたなかでの強風により、瞬く間に燃え広がってしまいました。
罹災棟数 2238棟、罹災人数 8790人、焼失率 42%
焼失面積 約22万㎡ 死傷者 3人
という、大変な大火災だったそうです。
うちもこのときに焼けてしまい、蔵が残ったのでした。
それが、今の店舗兼住居なんですね。
写真で分かるとおり、一面焼け野原の市内。
そして、半年後の写真。
びっくりですが、復興が進んでます。
すごいスピードですね。
最初の「ことば」でかかれていますが、
今とは時代が違うからかもしれませんが、
よくみなさんやったな~と思いますね。
この計画によって、今の能代があるんです。
うちの前の、30メートル道路も火止めとか、そういった理由から。
今は大会議室として残している旧議事堂が、
新議事堂が出来たということで載っていました。
能代市民歌も。(今は新しい市民歌が出来た)
焼ける前の写真も載ってて、本当に残念でなりません。
一晩で何もなくなってしまったのですから。
むすびのことばが印象的でしたね。
「かたちと心とが調和のとれた能代、まもなく緑のゆたかな詩も生れる」
復興とこれからの10年、20年のために、という思いが
込められていますね。
でも、私たちは知っているんです。
この後、昭和31年にまた大火があることを。
大火だけではなく、日本海中部地震もあったし
こういった大変なことを乗り越えてきた人たちがいたから、
今の暮らしがあるんだなと、思いましたね。
ということで、能代の歴史をまた知ることが出来ました。
これは、近いうちに店に置いてみなさんに見てもらいましょう。